JST創発的研究支援事業に藤後 廉 准教授の研究課題「観測設計知能の基盤理論創出」が採択されました

PRISM-HU 画像・臨床医学チームの藤後 廉 准教授(北海道大学 大学院情報科学研究院)が研究代表者を務める研究課題「観測設計知能の基盤理論創出」が、科学技術振興機構(JST)の創発的研究支援事業の2026年度新規研究課題に採択されました。
創発的研究支援事業(FOREST)は、特定の課題や短期的な目標を設定せず、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な研究を、原則7年間(ステージゲート審査を経て最長10年間)にわたり支援するJSTの事業です。研究者が研究に専念できる環境の確保も含め、若手研究者を長期に支える国内有数の大型研究支援制度で、その採択は研究者にとって大きな名誉です。
2026年度は全国から2,519件の応募が寄せられ、書類選考と面接選考を経て採択されたのは243件、採択率は約9.6%という狭き門でした。藤後准教授はこの難関を突破し、最長10年を見据えた研究の第一歩を踏み出します(2026年10月27日公表)。
医工連携が支える挑戦
藤後准教授は、PRISM-HUの画像・臨床医学チームでマルチモーダルAIを用いた動画像認識の研究に取り組んでいます。PRISM-HUは基礎医学・臨床医学・情報科学が連携する融合研究を推進しており、医学系の研究者との日常的な連携が、今回採択された研究の構想を支えています。今回の採択を機に、医工連携による臨床への貢献がさらに進むことが期待されます。
PRISM-HUの若手PIからこうした挑戦的な研究課題が採択されたことは、事業全体にとっても大きな励みです。藤後准教授、誠におめでとうございます。
藤後准教授のコメント
このたび、JST創発的研究支援事業に「観測設計知能の基盤理論創出」が採択され、大変光栄に存じます。本研究では、何をどのように測ればよいかという「観測の仕方」そのものをAIが考える仕組みの構築を目指します。医療への応用として、CT検査を想定しています。撮影された画像を読み取るAIではなく、どのように撮影すれば病変が見えるようになるかを考え、これまで見えていなかったものを見えるようにするAIです。X線の強さや照射角度といった撮影条件を患者さんごとにAIが自動で決めることで、被ばくを抑えながら、より正確な診断につなげたいと考えています。
PRISM-HUを通じた医学系の先生方との連携が、本構想の大きな支えとなっております。今後も医工連携による臨床への貢献を目指して研究に取り組んでまいります。
採択情報
- 事業名:JST 創発的研究支援事業(2026年度新規採択課題)
- 研究課題名:観測設計知能の基盤理論創出
- 研究代表者:藤後 廉(北海道大学 大学院情報科学研究院 准教授/PRISM-HU 画像・臨床医学チーム)
- 研究期間:原則7年間(ステージゲート審査を経て最長10年間)
- 採択パネル:相澤パネル(創発PO:相澤 彰子 国立情報学研究所 教授)
- 発表日:2026年10月27日


